ameba.jp
笑って供養、だからこそ「前向きな発信を」
- インタビュー
- 広川ひかる
- 1988年、現役女子高生お笑いタレントとしてデビューした広川ひかるさん。芸能活動中にダチョウ倶楽部の故・上島竜兵さんと結婚。上島竜兵さん亡きあとは、自身の乳がんや父親の逝去などの困難を乗り越えながら、芸能活動を再開しました。ブログでは、愛犬やご家族、料理のことなど、広川さんの繊細な感性で捉えたやわらかな日常が綴られています。
著書出版のタイミングで公式トップブロガーデビュー
ブログを始めたきっかけは、著書『竜ちゃんのばかやろう』を出版するタイミングにAmeba運営局さんからお声がけいただいたことから。
もともと付き合いのある芸能人のブログを読んだり、アメーバニュースから話題の人のブログを覗きに行ったりなどして、アメブロに興味はあったんです。なので、いいご縁だと思って始めることにしました。
今まではあまり撮らなかった写真も、ブログを始めてからは「ちょっとこれ載せてみようかな」なんて自然と撮るようになったりして。
私はしばらくお仕事をしていなかったので、始めた当初は私のことを知らない人も多かっただろうと思いますが、いまではブログを通じて多くの人に知っていただくきっかけになりましたね。
2023年にAmeba Award 8月の最優秀賞をいただいたときには、何か記念になることをと思って、3日間1日20回投稿にチャレンジしたりも。最後まで頑張れた点はよかったなと思いますが、さすがに3日間20投稿はきつかったですね。
考えてみたら1日20回、ブログ更新のプッシュ通知やメールが届くんですよね?読者の皆さんにもご迷惑をかけちゃったかなと思ったりしてます(笑)
「前向きにやっています」と伝えたい
ブログでは日常を綴っていますが、書いていて楽しいのは、友人が遊びに来てくれたときのことやそのときの会話ネタ。逆に人が悲しんだり、傷ついたりすることは発信しないと心に決めています。それは芸能界デビュー当時からずっと変わらない部分ですね。「普段でもニコニコしていよう」というスタンスは、うちの竜ちゃん(故上島竜兵さん)も同じだったので。
なので、ブログを通して「前向きにやっていますよ」っていうことを皆さんに知っていただければ嬉しいなと。“笑って供養”というつもりで、皆さんにも昔の竜ちゃんの映像とかを観て変わらずに笑ってもらいたいし、私自身も心を軽く前向きに進んでいきたいなと思いながら日々発信しています。
(「お父さまの亡くなった日も変わらずブログをアップされていましたね」という問いかけを受けて)
私、子どもの頃によく父に三日坊主なことを怒られていたんですよ。だから、きっと父も「続けた方がいいよ」って言ってるんじゃないかなと思ったんです。それに父は、私がメディア活動するのをものすごく喜んでいたので、あまり日常を変えずに過ごす方がいいんだろうなって。本当に短い間に主人と父が亡くなったので、それはとても大変ではありましたけど……。
誰かの役に立つことが私の人生の目標でもあるので、私がなにかを発信することで誰かの救いになっているなら私も嬉しいし、心から救われますね。
芸能界に入ったからこそ、出会えた人がたくさんいた
改めて、ブログは世間とつながるツールだなと思います。私がデビューしたての頃はブログやSNSがまったくなかったので、知ってもらいたいとなると、雑誌や新聞に取材してもらって載ることくらいしかできなかったんですよ。
それが自分発信で、ブログを通じて皆さんに瞬時にお知らせできるっていうのは本当に素晴らしいこと。
だから皆さんもブログに興味があるなら、まずチャレンジです。うまくいかなかったらやめたらいいし、向いているなと思ったら新しい発見になるし。
私自身がチャレンジしてよかったと思うのはやっぱり、芸能界に入ったことです。街に一軒しかない本屋さんにオーディション雑誌があってね、それを毎月買いに行くんです。インターネットがない時代だから、紙媒体で一生懸命オーディション情報を調べて。勉強も得意ではなかったし、就職するにしても何もやりたいことがなかったので、芸能界に飛び込んだときのあの勢いはすごかったなと。
そのおかげで、芸能界に入らなかったらきっと出会えなかっただろうという人にたくさん出会えました。竜ちゃんにも出会えましたし、竜ちゃんが亡くなったときにフォローしてくださった方も、若い頃にお世話になった方だったりして。
かつての縁が再び繋がるというのも、本当にありがたかったですね。
今後の活動として講演会も予定しているのですが、そこでいろんな方と出会うのも楽しみです。その様子をブログにも綴っていきたいと思っています。