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産後の悩みで始めたブログが仕事になりました
- インタビュー
- えりん
- Ameba公式トップブロガーのえりんさんは子育てママの悩みからブログをはじめて10年。今や10万人以上ものフォロワーを持つブロガーとして、プチプラファッションなどの発信をされています。
新しい価値観に目覚めたアメブロとの出会い
もうブログをはじめて10年目ですが、ブログを始めたきっかけは「産後、着る服に困った」経験でした。
生まれてからは子どものよだれで服は汚れるし、ガンガン洗濯にかけないといけないし、手持ちの服が全然着れなくなってしまって……。何を着ればいいのか全く分からず色々調べていたら、アメブロに辿り着いたんです。ブログという存在にも、一般の人が自分のコーデを紹介していることにも本当にびっくりしましたね。
“プチプラファッション”という概念に出会ったのもその時。それまでプチプラショップ=下着を買うお店だと思っていたので、最初は衝撃的でした。「この人のファッション、すごく可愛いんだけど!?」って(笑)そこから自分でもプチプラファッションに目覚めていった感じだったかな。
さらに当時は子育て真っ最中で、外との繋がりもあまりなくて。かといって公園に行って積極的に人と関わるタイプでもなかったから、社会から孤立してる感覚がすごくあったんですよ。
だから、母じゃない自分としての時間を持ちたいと思ったことも、ブログを始める後押しになったんだと思います。
「出だしが主婦」だからこそのこだわり
執筆にはさほど時間はかかりませんが、コーディネートを考えて、写真を撮って、写真を選んで…っていう作業にはすごく手間をかけていますね。プチプラコーデを紹介するとしても、「今は何が安いのか?」「在庫があるか?」などのチェックから入るので。去年のアイテムを紹介してもいいかもしれないけど、手に入らないならあまり参考にはならないじゃないですか。
忙しい毎日の中でわざわざ時間を割いて見てきてくださる方って、私にとってもすごく貴重なフォロワーさんなんですよね。自分視点で考えると“購入して大正解だったアイテム”とか書きやすいテーマだと思うんですけど、読者側からしたらそれって本当に読みたいものなのかな?って。書くからには、読者さんの方に役立つ記事を書きたいと思っています。
ここまで至るには結構思い悩んだこともあって。私はやっぱり、特別ではないじゃないですか。有名人の方とか元々熱烈なファンがたくさんいるカリスマタイプなら何を書いても楽しく読んでもらえると思うんですけど、私は出だしが主婦だし、おしゃれな知識を持っているわけでもなんでもなかったので。独りよがりな自分発信ではダメだなと常々思っています。
文章を通して人となりが見えてくる
私も完全に見切り発車でブログを始めたパターンですが、気楽に思いつきで始めたのがかえってよかったのかなと思います。コンテンツを計画してから始めるのって、結構大変だったりするので。最初は誰に見られているわけでもないので、自分が楽しんでやればいいんじゃないでしょうか。
続けていくなかで同じような環境の人と交流が生まれ始めたら、それはそれですごく楽しいものですし。
とはいえ、いまはもう、私にとってのブログは「生きがい」ですね。旅行に行っても家族が寝てから書いたり、起きる前に書いたり、もう書かないと気が済まない感じになっています。読むことを日課にしてくれている人もいるし、自分都合で休みたくないなという思いはすごく強くありますね。
なんというか、ブログの魅力って、文章を通して書いている人の人となりが見えてくるところにあるんじゃないかなって思うんですよ。どんなに飾っていても、その人らしさがどこかに表れているんですよね。最近のSNSでは動画が流行っていますが、記事を読むことでその人にほんの少し近づけるブログの心地よさが、私はやっぱり好きなんだと思います。