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“友達がわり”のブログから拓けた、連載かけ持ちライターへの道

  • インタビュー
  • 大木奈ハル子
    東京港区のDIYした12畳1Rで、慎ましやかな夫婦二人暮らしを送る大木奈ハル子さん。「ささやかな贅沢」と「遊び心のある節約」をモットーにさまざまな切り口から提案されるライフハックが話題を呼び、現在多数のメディアでひっぱりだことなっている人気ライターです。

寂しさを紛らわすために始めたブログから人気ライターの道へ

実はもともと文章を書くことが好きで、友達とダイエットブログを始めては辞め、1人で音楽ブログを始めては辞め……を繰り返していたんです。結局どのブログも半年続かずに10回近く辞めてきたのですが、あるとき夫の転勤で東京に引越すことになって。夫が終電で帰ってくるような忙しい日々になり、こちらに友達がいなかった私は、改めてブログにのめり込み、日々のことを発信していくようになりました(笑)


そこからは読者さんができたり、他のブロガーさんとの交流が始まったりして、いま現在の東京の知り合いはほとんどがブログつながりという状況に。

アメブロの“公式オフィシャルブロガー”にもずっと憧れがあったので、(オフィシャルブロガーに)迎え入れてくださったうえにさっそく大きな反響*があり、すごく嬉しかったです。


さらにブログを読んでくださったメディアの方から、連載のオファーをいただけるようにもなりました。ひとつ連載が始まると、その連載を見た別のメディアの方がさらに声をかけてくださって、なんだかわらしべ長者みたいだなと思ったり(笑)


いまは暮らし全般をブログに綴っていますが、きっとブログを始めていなかったらこんなに小さな家に住むこともなかった気がするんですよね。ブログに書くのが楽しくて、自分の家をコンテンツにしているところがあるので。ライターにもなれていなかったでしょうし、東京生活をこれほど満喫できていなかったんじゃないかと思います。


※2024年1月16日にアメブロ「せまいえ 1ルームで2人ぐらし」を開始すると翌月にはフォロワーが300人を突破。アメブロ新登場ランキング第1位に選出されるなど、脅威のスタートダッシュを見せています。

「ブログの向こうにいる人が私の心の友」

ブログを書くときは基本的に、“今日こんなことがあったんだよ”とか“こんなもの買ったんだよ”というふうに友達に語りかけるような意識で書いています。身近な人に対して、そのときの出来事や感じたこと、思ったことをシェアしていく感じ。いわゆる、ザ・ブログですよね。(ジャンルという意味では)とっ散らかりすぎかな?と思うこともありますが、自分のアルバム的な意味合いで綴っているところも大きいので。


私の暮らしは多分、一般的にひとが羨む生活とは逆のもの。狭くて古い家に住んでいるし、私が好きでコレクションしているインテリア雑貨だって、いいでしょ?と周りの人に見せたところで共感を得られるようなものではないと思うんです。でもブログを始めてみて、世の中には「私もこれ好きです」と言ってくださる方がこんなにたくさんいるのかと(笑)嬉しかったですね。


だからきっと、ブログの向こうの人たちが私の心の友なんでしょうね。

ほかのSNSはうっかりすると「数ヶ月更新してなかった!」なんてことになるのですが、ブログは三日も書いていないとイライラしてくるんですよ(笑)不安なときも、読者さんから励ましのコメントを頂くと私ひとりじゃないんだと思えます。精神的に支えてもらっていますね。

“小さな住まい”を追求し今後は6畳1Kへ

今度、6畳1Kのマンションに引っ越すんですよ。夫婦でどこまで小さな家に住めるのか試してみたいなと思っていて。今後も淡々と日常を発信していく予定ですが、ブログを始めていなかったらここまで行動に移そうとは思わなかっただろうし、今とはまったく違う人生になっていたでしょうね。


あとは今行なっている聴導犬協会のボランティアについても、引き続き発信していけたらいいなと。聴導犬は盲導犬と比べてあまり知られていませんが、私のブログをきっかけに、聴導犬ボランティアを始めたという方や、聴導犬試験に落ちてしまった子犬の里親になってくれた方がいるんですよ。なので少しずつでも、聴導犬やボランティアの認知度を高めるお手伝いができたらと思っています。


ブログ上のお友達ができると、ブログって続けられるものなんですよね。先に話した通り私はブログが続かないタイプだったのですが、今回アメブロを始めてみて、コメントやいいねをつけてくれる人やアイコンを認識しあえる人ができたら急に楽しくなってきたんです。“あの人が更新してるから私も”とか“今日は更新しないけどあの人のブログを読むために立ち上げよう”といった感じで、良いモチベーションになります。アメブロはコミュニケーションが取りやすいブログなので、そういった意味で続けやすいと思います。

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