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開成中学合格へ導いたママが考える「書く」ということ

  • インタビュー
  • ぎん太の母
    長男を偏差値40台から開成中学校合格へと導いたことで、ママ層に広く支持されるぎん太母さん。2023年11月からは注目の家庭学習法や日常の些細な出来事を綴るアメブロを開始しました。

他愛ないことを書ける場所を求めてアメブロへ

アメブロとの出会いは、日常の他愛ないことを書ける場所を探していたときに、アメーバ運営局の方から声をかけてもらったことでした。


実はアメブロを始める前、長男のぎん太が連載をもっている雑誌の編集長にすすめられて、SNSアカウントを運用していました。

ぎん太の大学受験勉強が忙しくなり、私が引き継ぐことになったのですが、勉強系のテーマで発信している以上、どうしても"誰かの役に立たないといけない"というプレッシャーを勝手に感じてしまい……なかなか素直な気持ちを書くことが難しかったんです。

ぎん太にも「だったらブログで好きなことを書けばいいんじゃない?」と言われ興味を持っていたところにちょうど、「アメブロで書きませんか?」とオファーをいただいて。まさにぴったりのタイミングでした。


ブログでは、育児や家庭学習のこと、家庭で起こった些細な出来事などを綴っています。自由に発信できるとはいえ、読んでくださっている人も多いので、マイナスなことを書かないようには意識しています。


育児のことを書いているので、ときには息子の学校でのつらかった体験なども綴っていますが、“イヤな思いをする人がいたらどうしよう?”と正直迷ったりすることも……。ただ、読者さんからは「ほかにも同じ経験をした人がいて安心しました」とコメントを寄せていただくこともあるので、少しは誰かの助けになれるのかなと。

「昔辛いことがあったけど、今はこんなに元気にやってるからあなたも大丈夫だよ」という気持ちで発信しています。

伝えたいのは一緒に学んでいく姿勢

たまに「どうしたら子どもの成績がよくなりますか?」とか「即効性のあるドリルを教えてください」といった類の質問をされるのですが、私がブログを通して発信していきたいのは必ずしもそういったことではなくて。

勉強へのやる気って、実学でまかなえない“想像力”のようなものから育ったりもすると思うんですよね。

例えばぎん太は医学部受験をするので面接や小論文があるのですが、そんなときに大切なのは、どんな教材を使って面接・小論文対策をするかということよりも、本人がきちんと自分なりの考え方をもつことなんじゃないかなと。

だから、家族でニュースを一緒に見てどんなふうに感じるかを話し合ったり、違う人の意見や客観的事実を受け入れて意見をブラッシュアップしたり……そうしたことが学力の基礎をつくるうえで必要だと思うんです。


ブログを通して、親が子どもに無理やり勉強させようとさせたり叱りつけたりするのではなく、一緒に学んでいく姿勢をとっていけるようなお手伝いができたらいいなって。ぎん太とも「ブログの発信で読者さんの家族関係がちょっとでもよくなればいいね」と話しています。

「書くこと」で不思議と気持ちが静まる

今で言う“アンガーマネジメント”なのかもしれないですけど、書くことで不思議と気持ちが静まるんですよね。

実はぎん太の妊娠後期に、体調がすごく悪くなったことがあったんです。出産予定日よりも十日も遅れて、陣痛も五日間あって。本当に死ぬ思いで出産を迎えたんですけど、そんなときも紙の日記に辛いこととかをすべて記録していました。暗い気持ちは日記を通して夫に知ってもらおう、みたいな(笑)

ほかにも、育児中に「やっとの思いでお風呂に入れたのに、服を着せようとした瞬間おしっこまみれになった」エピソードとか、誕生日を祝ってもらえなかった小言とか、たくさんあります(笑)

やっぱり直接伝えるよりも、書いたものをさりげなく置いておくだけで伝えられる良さってあると思うんですよね。それに、読んで笑ってもらうだけで明るい気持ちにもなりますし。


ブログはデジタルに移行しただけで、やっていることは同じです。

記録をつけておくことで、子どもが成長して読んだときに、こんなに“手をかけて育ててくれたんだ”と実感できたりもすると思うし、何よりも自分のストレス発散になるのでおすすめですね。

仕事にしようと思っている人には、専門性を打ち出したブログを始めるのも良いと思います。

まずは日記感覚で、気軽に始めてみるといいんじゃないでしょうか。

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