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「日常の出来事がネタに」ブログから書籍出版へ

  • インタビュー
  • ハギヤマ ジュンコ
    日々の暮らしを発信するAmeba公式トップブロガー。ブログを通して、幼い頃からの夢であった書籍出版を実現させました。

書籍出版を目標に始まったブロガーの道

ブログを始めたきっかけは、アメブロさんからオファーをいただいたこと。

それまでもほかのブログで家づくりについて細々と発信していたのですが、「公式ブロガーとして書かないか?」とアメブロさんからご提案をいただいて。最初から本を出版する前提でアメブロをスタートしました。おかげで、去年12月には本を出版することができ、毎日感謝の気持ちでいっぱいです。


実は、自分の本を出版することは、小さい頃からの夢だったんですよ。でも大人になるにつれて、「出版は一部の人だけができることなんだ」というふうに諦めの気持ちが混じるようになってきて。そんなときちょうど、暮らしのブログを書籍化している人を見かけて「ここで私も頑張れば夢を叶えられるのかもしれない」と思ったのが、ちょうど10〜11年くらい前。


始めてからはやっぱり、アメブロの“公式トップブロガー”っていう肩書きはすっごく大きいなと実感しましたね。書籍化も含め、いろんなお仕事の機会が増えましたし、審査制のお仕事からも声がかかったときは本当にびっくりしました。私にとってアメブロさんは、まさに可能性を広げてくれる場所だと思っています。

発信するのは日常の小さな出来事や投げかけ

普段のブログは、思ったことを正直に書くのがスタンスというか、逆にそれしかできなくて(笑)暮らし全般を書くと決めているので、あまりこだわりすぎずに、その日思いついたことやみんなに聞いてほしいことを素直に書いています。


なかでも「他の家はどうしてるんだろう?」って思う投げかけには、とくに多くの意見や感想が寄せられる気がしますね。

たとえば子どもに対して、“本当はこんなふうに向き合いたいのに、こういった叱り方をしちゃった”とか、“子どもの友だちが遊びに来るのをOKにするか、それとも親のことを知らないから断るべきか?”といった、母親の立場から生まれる小さな疑問です。


本当はこのブログのスタイルでいいのか、私もすごく迷ったんですよね。

ブロガーさんの文章って、起承転結の「結」がきちんとある人が多い気がするから。でも何人かの読者さんから「誰もハギヤマさんに結論は求めていません」って言われたことがあって。「コメント欄も含めてみんなで話し合っていくほうがハギヤマさんっぽいし、共感しやすい」というひと言でだいぶ気持ちがラクになったんです。なので、いまは結論が出なくても、悩み事とか相談などの問いかけを綴るようにしています。



世の中思うよりも優しいから、まずはやってみる

ブログを続けるコツとしては、とにかく写真を撮るようにしていますね。言葉だけでメモると後で分からなくなったりするけど、とりあえず写真を撮っておけば内容も思い出しやすいし、記事を書いた時にも写真を間に挟みやすいので。


意外と日常に転がっていることをネタにするだけでもいいのかなって思うんですよ。私もずっと「ためになることを書かなあかん!」と思っていたんですけど、頑張って書いた整理収納ネタが反響イマイチのわりに、しょうもない小ネタがウケたりすることがあって(笑)トップブロガーで毎日書いている方って、そういう日々の些細な出来事をピックアップするのが上手いんやろうなと思います。


だから逆に、軽い気持ちで始めたほうがいいのかもしれないですね。「こんなこと言ったら叩かれないかな」とか心配しちゃいがちだけど、意外と自分が思っている以上に誰にも読まれてないんですよね(笑)もし万が一、失敗したとしてもやり直せばいいし、批判されたらもう一回イチから始めればいいし。


それに、一生懸命全力でやっている人を批判する人って、ほとんどいない。最近、自分が意識しているよりも世の中は優しいと思うんです。無料でできて、こんなに至れり尽くせりの場所なのだから、まずはやってみたらいいんじゃないでしょうか。


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