登場人物MEMBER
- 荘野敬也
- Androidアプリ開発エンジニアとして2013年中途で入社。エンジニアからディレクターへジョブチェンジした後、再度エンジニアへジョブチェンジを行い、現在はAmebaマンガのエンジニア兼プロジェクトマネージャー(以下PjM)をしている。
- 木本亮司
- サーバーサイドエンジニアとして2011年新卒で入社。現在はブロガー局のトラフィックマネタイズグループのプロダクトマネージャー(以下PdM)をしている。
- 神田明典
- 2021年新卒入社。芸能人・著名人ジャンルのオフィシャルブログの開設、またサイバーエージェント全社の芸能窓口として社外と取引を行っている。
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『Googleが好き』がきっかけでジョブチェンジ
よろしくお願いします。
早速なのですが、お2人はこれまでどのようなジョブチェンジをされたのですか。
僕は2013年に中途採用でAndroidアプリ開発エンジニアとして入社しました。そこから、
『エンジニア⇨ディレクター⇨エンジニア兼プロジェクトマネージャー(PjM)』というジョブチェンジをAmebaの中で経験しました。
エンジニアからPjMへのジョブチェンジのきっかけは何だったんですか。
実はGoogleがめちゃくちゃ好きで(笑)。よくGoogleの方と飲む機会があり、それをAmebaの社員に話していたら「そんなにGoogleが好きならAmebaのWebディレクターやってみない?」と誘われたのがきっかけです。
やりたいことを発信していたら機会が巡ってきたんですね。
木本さんはいかがでしたか。
僕は2011年に新卒でサイバーエージェントに入社して、Amebaでサーバーサイドエンジニアとして働いていました。リーダーなども任せてもらっていましたが、2017年頃に自分から手を挙げてディレクターにジョブチェンジして、プロデューサーの補佐的な立場で仕事をしていました。
ジョブチェンジを考えはじめたきっかけは何でしたか。
一番は成長実感が薄れてきていたことです。コーディングをしていく中で頭の使い方が成長していないな、と伸び悩む時期で。周囲よりも圧倒的なスキルがあったわけでもないので「突き抜けるためにどうすればいいんだろう」と方向性を模索していたこともあり、ジョブチェンジを考え始めました。
『困ったら自分で作っちゃえばいいじゃん。』元エンジニアディレクターの強み
職種の垣根を越えての転職はハードルが高そうですが、実際にビジネス職へジョブチェンジする際に大変だったことはありましたか。
一番苦労したのは大きな未来を描いて施策を考えなければならない点ですね。施策が及ぼす範囲を正確に分析し、設計しなければならないので、様々な部署の方に相談しながらサポートありきで何とか成立させることが出来ました。
木本さんはいかがでしたか。
僕は元々一つのことに集中するのが好きな性格だったので、PdMになり作業の並列度が格段に上がったことが大変でしたね。自分1人に対して複数プロジェクトが常に動くので、頭の切り替えが追いつかなくて(笑)。
なるほど、PdMもPjMも業務の幅が多岐に渡るため、エンジニアとは異なった困難さがあったのですね。
因みに元エンジニアだからこそ、ビジネス職にジョブチェンジした際に活きた強みはありましたか。
圧倒的な効率化をチームに徹底させることが出来たことですね。Googleアナリティクスを活用したデータ抽出や人力で行っていた業務の完全自動化を進めていきましたが、これらはエンジニア時代から培ってきた思考・スキルが活きた結果だと思います。
因みに荘野さんは現在、エンジニアとして働きつつもPjMを兼任しているそうですが、1日のスケジュールはどのような割り振りになっているのでしょうか。
日によりますね。一日中MTGを行う日もあれば、スケジュール調整を行いながら合間合間でコーディングをしている日もあります。ぶっちゃけ現在の職種はエンジニアなんですけど、PjMに7割くらい時間を取られているかも(笑)。
ただ、勘違いしないで欲しいのは3割の時間でも100%以上のクオリティは絶対に担保していると自負しています。あと定時内でしか働かないと決めており、徹底的に効率化に拘っているのはエンジニアの性なのかもしれませんね(笑)。
なるほど、3割の時間でも100 %のクオリティを出していると自信を持って言えるのは凄くカッコいいですね、僕も見習わせていただきます。
効率化する際に何か意識していることはあるのですか?
即レスをすること、余計なことを考えないこと、この2点は徹底しています。
基本的に全部効率化して仕組み化することで、そっちに頭を使うリソースを割かないようにしています。
荘野さん有難うございます。
木本さんも元エンジニアだからこそ、ビジネス職にジョブチェンジした際に活きた強みはありましたか。
めちゃくちゃありましたよ。特に問題解決をする際の引き出しの数が一般的なPdMと比較して、全然違うと思います。システムの仕組みを理解しているため、なぜそうなっているのかも理解できますし、「ここを直せばこうなる。」と言う原因追求も得意です。
裏側のイメージがついているため、想像がつきやすい点は強みだと思いますね。あとは
「極論、困ったら自分が作っちゃえばいいじゃん。」って思えるからこそ、背景を理解しつつ安心してエンジニアに仕事を振ることができるのも強みですね。ものを作った経験があることはPdMとしては非常に強みになります。
PjM,PdMには欠かせない「未来視」と「決断力」
エンジニアの方でビジネス職にジョブチェンジを考えている人は、ジョブチェンジをする際にどのようなポイントを意識すべきでしょうか。
直感ですが「ここがヤバい」というセンサーみたいな嗅覚を持てるかどうかは大事だと思います。
「ここのバグがあったらリリース出来ないよね。その場合どうすれば良いのだろう」みたいな思考は非常に大切です。未来視と決断力とでも言いましょうか。「〇〇になるかも」のような嗅覚を養うためには、経験が圧倒的に足りないと思うので最初は皆んなここで苦労すると思いますね。
未来視と決断力とは面白い言葉ですね。木本さんはいかがでしょうか。
自責思考の癖づけをして欲しいですね。ジョブを変えるって会社や個人にとって物凄くリスクなんです。なので以前の環境よりも価値を出す、という覚悟を持って最終決断を自分で下して頑張って欲しいと思います。
設計から実装まで行うキャリアの描き方
今後お2人はどのようなキャリアを考えていますか。
僕はAmebaのネイティブエンジニアになりたいと思っています。一事業部ではなくAmeba全域を俯瞰した視座で巻き取り、組織を動かしてみたいですね。事業責任者になりたい、と言うわけでは無く、PjMとして事業責任者と同じ目線で動けるように成長したいと思っています。そのために今は実績をコンスタントに積み上げられるように、エンジニア兼PjMとして頑張っています。
木本さんはいかがでしょうか。
PdM兼エンジニアをやっていきたいと思っています。自分自身で事業の設計、仕様決め、実装、評価をやりたいんです。結局ものづくりをしたいので、いまは指示をすることが多いですが、やっぱり自分の手を動かす仕事も同時に行っていきたいですね。
ありがとうございます。
働く中で仕事に対するやりがいはどのようなところで感じていますか。
「価値が生まれる瞬間」に携わっていると実感できている瞬間は非常にやりがいを感じますね。「価値が生まれる瞬間」の始まりは設計や機能を考えている時ではなく、使用するユーザーに提供された瞬間だと思うんです。価値が生まれる瞬間の仕事にはずっと携わっていたいですが、それはエンジニアでもPdMでもどちらの職種でも関わることが出来るので今の仕事に凄くやりがいを感じています。
心理的安全性が高いAmebaだからこそ出来るジョブチェンジ
長年、Amebaの組織で働いてきたお2人にとって、エンジニアやPdM、Pj Mとして働きやすいと感じるところはありますか?
Ameba事業部がやっていることが非常に多岐に渡っているため、やれることの幅が本当に広いところですね。会社を変えず、部署を変えずともAmeba内で自由にキャリアを組めるため、ジョブチェンジを比較的行いやすい環境になっていると思います。
ありがとうございます。荘野さんはいかがですか?
心理的安全性が非常に高い組織だと思います。
たとえミスが起こったとしてもその人を責めるのではなく、まず皆でどうにかしよう、と考えます。
一人一人が責任範囲を広く意識できているお陰で、チームとしてうまく回っていると感じますね。またチャットも活発で発言しやすい風土でもあり、アットホームさを感じることが出来る点もAmebaの特徴だと思います。
あとはAmebaに限らず、サイバーエージェントグループ全社に対しても言えることなんですけど、任せてもらえる文化が強いのはエンジニアにも共通していますね。
なるほど、Amebaのエンジニア社員は責任範囲を広く意識している人が多いからこそ、多くの方がビジネス職へのジョブチェンジの機会を得ているのかもしれませんね。
お二人ともお忙しい中、インタビューにご協力いただき有難うございました!