応援機能とは
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初めまして。
Ameba事業部のユクタケと申します!
2022年の1月に中途入社をしてから若干3ヶ月目の新人です。
とある企画で記事を書かせていただくことになりまして、
せっかくなら入社する前から気になっていたことを聞いてみようと思います。
それは……「ぶっちゃけ、Amebaってこの先どうなっていくの?」です。
それを聞くならこの人しかいない!と白羽の矢を立てたのはAmeba事業責任者の下山さんです。
この記事を読んでいる皆さんと同様、僕もAmeba事業部長の下山さんについてまだまだ知らないことがあるので、まずはそこから掘り下げていきたいと思います。
Ameba事業の本質的なすごさ
まずAmeba事業責任者の仕事って何をしてるんですか?
事業部長なので、基本的にはAmeba全体の経営をやってるんだけど、
大きく分けたら「事業開発」と「組織開発」の2つ。「どういう風に事業を伸ばしていくのか」、「どうしたら事業を伸ばせる組織を作り、メンバーが気持ちよく働けるのか」を考えて決めてるって感じかな。
入社前のAmebaの印象を教えてください。
元々俺自身中途入社で、当時アメーバピグがめちゃくちゃ流行ってたんだよね。
前職でもコラボしてたんだけど、Flashゲームなのに月数千万円売り上げた!みたいになって、社内でもニュースになってたから「すげぇ」って思ってた(笑)。
その頃はまだABEMAもTVerも一切ない時代でテレビは苦しい時代が続いていたから
デジタル産業が台頭していくんだろうなってなんとなく見ていた。
入社前後でAmebaへの印象の変化はありましたか?
そもそも新規事業をやりたいと思ってサイバーエージェントに入社したから、Amebaみたいな完成されたサービスに関わるよりも「自分でイチからサービスを作りたい」って想いの方が強かったかな。
もちろん「すごいサービスだな」って印象はあったけど、自分がヘビーユーザーではなかったので、積極的に関わりたいとは思わなかった。
それに、このサービスの本質的なすごさにまだ気づけてなかったね。事業やサービスづくりの経験がほとんどなかったので。
Amebaの「本質的なすごさ」とはどのような点なのでしょうか?
この規模のサービスと事業を成立させていて15年以上継続していることだね。
どんなサービスでもある、「立ち上げ期」から「グロース期」、「成熟期」まで各タイミングで様々なハードルがあるんだけど、そこを突破して、多くの人に支持されるサービスになっていることがすごいところだよね。
ありがとうございます!ここからは僕が入社前からずっと気になっていた質問をしていきますね。
Ameba成長の鍵は「ブログを書くこと」以外にあり?
ぶっちゃけ、今のAmebaが抱える課題を一言でまとめると何だと思いますか?
新しく大きなトレンドを生み出せていないことかな。規模が大きい故でもあるけど、ここ2,3年では既存の成立事業以上の事業をまだ生み出せていない。
新しいことにチャレンジしてみても、大きく状態を変えられてないから、そこは圧倒的な課題だと思ってる。
動画系メディアが流行っていますが、Amebaはどんな立ち位置を狙っていくべきだと考えてますか?
ちょうど(この取材の前に)役員とも話していたんだけど、
①SNSにまつわる周辺の市場、②Amebaの現状メインのブログ市場、③Amebaのシェアの3つで考えると
SNS市場全体は伸びていると言われているんだけど、ブログ市場だけでいうと伸びていないと思うんだよね。
Amebaはブログシェア1位として、ブログ市場そのものを大きくしないといけないから、そのためのチャレンジがどれだけできるかにかかっている。
今SNS市場全体で見ると、例えば各サービスで「ショート動画」を中心としたTiktokに追随する動きとか、「コマース」などのSNS内の販売トレンドの変化とか、市場全体のトレンドが様々あって、
その中でも「コマース」はブログ市場全体でもまだそんなに取り組まれていないし挑戦する価値があるんじゃないかなと思ってるんだよね。
「ブログを書く」という価値は大事に育て続けつつも、コマース領域もどんどんチャレンジしてみようと思ってる。
下山さんが考えるAmebaの未来を教えてください。
まず、多くの方々に使っていただいているサービスなのでブログとしての価値を長く継続させていかなければいけない。
今Amebaはサービスの成長曲線でいうと成熟期だから、
サービスの価値を高めるために改めてイチから価値を見直して色んなチャレンジをしていく必要がある。
そのためにも5〜10年後には「ブログを書くこと」以外の発明をしたい。
今のブログは広告収益としてブロガーに還元していくビジネスモデルだけど、
トレンドや市場動向を捉えて「書くだけ」にとどまらないサービスに進化させていきたいって考えてる。
それはコマースなのか、若者が使うようなサービスなのかを市場に応じて展開させていかないといけないし、そうじゃないと100年愛されるサービスにはなれない。
Amebaはもうすぐで20年経つのでそろそろ新しい段階に進まないといけないと思ってる。
「応援機能」だったり「Ameba Pick」もその一つ。
Amebaは発信者に向けたサービスだから発信者が満足するサービスであることがベースになければいけないとは思っていて、それが何になるのかを研究していかないといけないよね。
ありがとうございます!今のAmebaが抱える課題と下山さんが考える未来について聞けたので、もう一つぶっちゃけた質問をしてみます!
下山さんがAmebaの責任者じゃなくてスタートアップをやっているとしたら何をやりますか?
良い質問だね!
今の市場には絶対いかない(笑)。
サイバーエージェントとかnoteさんとかがいる市場には絶対に入りたくない。
圧倒的に成功確率が低すぎるから絶対嫌だよね(笑)。
外から見たら、CAのアセットは超強いなと思うだろうし。
今やるとしたら……なにかのSaaSとかかなー。人材マネジメント領域とか?
プロダクトで強みを活かせる市場で、次のレベルを求める時代がもうすぐ来るし、マネジメントしてた経験があるから生々しい部分も理解した上で、作れるかなーとか。
仮に俺が信頼するチームを作れたらプロダクト勝負に持ち込みたいなって思うよね。当然、どの市場も難しいけどね。
それが成功したら何をしますか?
もしそこで資金が作れたら…ものづくりやりたいかな。
豆腐とか作りたい。どうせなら超売れる豆腐。
……豆腐?
ずっと続きそうな商材で、子どもから大人、お年寄りまで楽しんでもらえて、
クリエイティブやマーケティングで差が出る、でどうせなら好きなものだからかなー
素材とか環境の微差で味に差が出たりするのを最後の最後まで凝るとかやりたいよねぇ。
これ超適当にしゃべってるよ。
あと豆腐なら食べてて太りにくそうだしね。
求める人材は「チームプレー」と「美学」?
ちなみに、Amebaの未来を作っていくためにどんな人に入ってきて欲しいですか?
前提として色んな人が欲しいんだけど、いつも言ってるのは「チームプレーができる人」。
5人くらいだったら個人プレーで良いんだけど、Amebaは人数が多いから色んな人を巻き込まないと仕事はできないからね。
……普通ですね。
だよね(笑)。
あと個人的に魅力を感じるのは「美学がある人」かな。
仕事に対しての美学ってことですか?
いや、違うんだよね…。言葉にするのは難しいんだけど、なにかの「判断軸を自分で持っているか?」かな。
結局仕事って「完成したものが全て」なんだよね。
かけた時間とか努力とかってユーザーさんから見たら関係なくて、
自分のアウトプットに対してどれだけこだわるのかが最終的な成果に繋がる。
そのこだわりを自分なりに持ってる人が良いなと思ってる。
そっちのほうが議論してて楽しいしね。
とはいえ、美学を持ってるかどうかは俺の個人的な考えだから、それが採用に大きく影響してくることはないね。
どちらかというと、どの会社でもそうだけど「チームプレー」は大切だと思う。
別に美学を持ってなくても、例えば超タフだったり、ひたすら明るいなって人だったり、何かのスキルが高い人でも良いと思うし、総合的に判断するので。
あと、若い人はトレンドをすごく気にしていると思うけど、
「トレンド」と「就活」は分けて考えた方が良いと思っている。
ネット業界を10年単位で見ていくと、流行っているものもいつかは衰退が始まり、必ず新しいものが生まれていくんだよね。
「立ち上げ期」、「グロース期」、「成熟期」、「衰退期」というサービスの成長曲線のなかで、
若者からみて「流行っているサービス」は今、たまたまグロース期であるだけ。
さらにいうと、その成熟期の段階でどのくらいのサイズのサービスなのかという視点が大事。
大前提、トレンドに乗るのは超大事だし、インターネット産業は成長産業なので、大きなトレンドの中ではあるんだけど、サービス単位では必ず浮き沈みするものだと思うんだよね。
ウチのCTOが
「今エンジニアとして本当に価値が高いのは新規サービスを作れるやつよりも
長いサービスを立て直せるやつだ」っていってて、
それはエンジニアだけじゃないなって思う。
それなりのサイズまでいったサービスの成熟期でのチャレンジや、そこからの立ち上げ期を経験できるウチは
事業づくり・サービスづくりをする人材にとってはいい経験ができる場所だと思うよ。
なるほど。貴重なお話ありがとうございました!
編集後記
今回は、僕が中途入社する前から気になっていたことをAmebaの事業責任者に聞いてみました。
今、自社サービスはどんな市場にいるのか、その中でどのポジションにいるのかを細かく分析してその時々のトレンドをしっかりと捉えたうえでの挑戦の積み重ねが事業の成長には不可欠。Amebaは今まさに、それを考え直すべきタイミングなんだなと思いました。
リアルな現状を転職・新卒の皆さんとより近い距離でお届けできたらなと思ってこの記事を書きました。
この記事が今後の進路を考えている方々のお役に立てていたらとっても嬉しいです。
はあ、緊張した。。。