「ピグ×メタバース」どう作る?うっくん日誌 vol.2

メタバースという言葉ができる遥か前、2009年にピグは最初のリリースを迎えました。 以来、仮想空間やアバターと一緒に歩んできたピグチーム。 そこで新しいピグのサービスを作るメンバーの仕事を少しご紹介します。

  • 内田達也
    2013年4月デザイナー入社。複数サービスを経て2022年4月からピグ事業部デザイナー。2014年ごろから個人でもゲームを制作している。

前回の更新(2022年9月)から、書かなきゃなーと思い続けていたらいくつかの季節が巡っていました。みなさまお元気でしょうか。

さて、「Unityで新しいピグサービスを作る」からスタートしたこのプロジェクトですが、我々は大きな壁にぶつかっていました。

何を作ろう

さぁやるぞ!と意気込んで始めたというのに「何を作ろう?」とはどういうことなのか・・・。


前回までで、3D空間でピグが歩けて話せる、というモックを作ってはみました。しかしそれだけのサービスをリリースしたとして、果たしてみんな楽しんでくれるでしょうか・・・?ピグが初めて出た15年前ならそれも良かったかもしれないですが、現代には素敵な仮想空間のサービスはいっぱいあります。


そのため、どういう人に向けたサービスなのか、これまでのピグとどう違うのか、そこから考える必要がありました。

何を作ろうの図

デザインスプリントとユーザー調査

これらの状況を打破すべく、我々はデザインスプリントとユーザー調査をすることにしました。

デザインスプリント

デザインスプリントとは、企画からプロトタイプ作成、ユーザーテストまでを5日間で行うフレームワークです。Amebaを含むサイバーエージェントのメディア管轄ではしばしば行われたりします。


悩んで手が止まるのも良くないので、この仕組みを使ってとにかく作って検証を進めることになりました。我々のプロジェクトでは、プロトタイプ作成の部分に5日かけることで、2週間のタームを半年で計6回行いました。


このデザインスプリントで定めたターゲットは仮ではあります。(もちろん既存のピグパーティを意識はしています)ですが、今振り返るとここでの作業は、ユーザーが何を求めているかを考えると同時に、我々が考える最高のピグサービスは何なのか?を確認する目的もあったと思います。


この取り組みを通してさまざまなアイデアが生まれ、最終的には基本的な動きが確認できるモック(動画)を作ることができました。

デザインスプリントの風景
デザインスプリントの風景

ユーザー調査

デザインスプリントを通して出したアイデアを実際のユーザーにお見せして、さまざまな意見をもらいました。


まず定量調査として約1000人の方々にアンケートをとらせていただきました。そこからどういった人々がどんなアイデアをいいと思うかの確認を行いました。


さらに得られたデータをもとに人数を絞り、定性調査として20名以上の方にインタビューをさせていただきました。インタビューは今はピグを使っていない方々と、現在ピグパーティを使っているユーザーの方々の2段階で行いました。


このユーザーインタビューから得られた学びは非常に大きかったです。我々の想定が確信に変わることもあれば、想像を超えた反応をもらうこともあり、実際のユーザーの方々と話すことの大切さを学びました。


特にピグパーティを使ってくださっている方々の、ピグへの愛の大きさをとても感じ、我々は気が引き締まると同時にとても嬉しく思いました。自分自身もUIを作る際は、ピグの見せ方を大切にしていこうという気持ちを強く持つことができました。

さぁ作ろう!

こうした作業を通して届けたい人、そして作るものが少しずつ明確になってきました。とはいえ、まだまだ考えなきゃいけないことは山ほどあります。引き続き最高の体験を届けられるように精進していきたいと思います。

デザインスプリントについては以下の記事が詳しいです。

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