登場人物MEMBER
- 三浦かえで
- 2018年サイバーエージェント新卒入社。Ameba広告部門にて、新規広告プロダクト責任者に就任。その後ブロガーコンサル、広告コンテンツ制作責任者を経て、現在はAmeba事業部人事を担当。
- オギャ子
- Ameba公式トップブロガー。日常に関することや家族とのエピソードなどを赤裸々に綴ったブログが人気を博し、BLOG of the Year 殿堂入りを果たす。コラボグッズの販売や書籍出版など、さまざまな分野で幅広く活躍中。
慣れない地で子育てに奮闘。書きはじめたブログが支えに
ブログをはじめたのはいつ頃ですか?
夫の転勤で地元関西を離れ、誰も知り合いのいない鳥取県に住んでいた2011年かな。2才になる長男の子育てに奮闘していた頃です。
地元の友達から「ブログって知ってる?日記みたいな感じで子どものことを書いておいたら、子育ての記録になるよ」とすすめられて、遠く離れてた両親や友達に近況報告をするような感覚ではじめたのがきっかけですね。
どのタイミングでブログの読者が増えていったのでしょう?
最初は身内しか読んでいなくて。でも、その頃から「私の書くブログが一番面白い!」と思っていました(笑)。
年賀状にブログをはじめたことを載せたら、みんな見てくれるようになり、そこから口コミで広がっていった感じですね。
私、友達多そうに見られるんだけど、実はあまりいないんです(笑)。
だけど、ブログ上には本当の自分をわかってくれている人がたくさんいるから、さみしくなかった。
子育ての大変さや旦那に言っても伝わらないもどかしい気持ちも、全国のお母さんたちがわかってくれて、すごく救われました。
一番のモチベーションは「誰かの元気の素」になれているということ
子育てをしながらブログ書くのは大変じゃないですか?
もともと“記録魔”で、絵日記を書いたり、旅行記をまとめるのが好きだったこともあって、ブログ書くことは苦じゃなかったんですよね。
むしろそれが私の息抜きだった。だから、ブログをはじめてから、ほぼ毎日更新しています。
書くのがつらくなったり、ブログをやめようと思ったりしたことはなかったんですか?
それは一度もないんです!今年でブログをはじめて10年経つんですけど、いまだに書きたくて仕方ない!と思える。
その情熱が私の一番の武器かな。「大変なことほど笑いに変えて」というモットーのもとやっているので、しんどいときほどネタができた!っていう感じで切り替えていました(笑)。
すごい。そのモチベーションはどこにあるのでしょう?
読者さんと会ったときやメッセージをもらったときに「しんどかったときにすごく救われた」とか「つわりで大変だった時期に気が紛れました」と言ってもらうことが多くて。
自分の発信することが「誰かの元気の素」になれているっていうことが一番のモチベーションかな。
トップブロガーになり、好きを仕事にできた
そしてブログをはじめてから4年経った2015年末にAmeba公式トップブブロガーになったんですよね。
そう。「Ameba公式トップブロガー募集」というバナーが出ていたんです。当時は、紙に筆ペンで描いたイラストを撮影して載せていて。今思うとよく応募したなというクオリティだったんですが、トップブロガーになりたくて応募しました!
Ameba公式トップブロガーになって、どのような変化がありましたか?
トップブロガーになったらたくさんの人に読まれるようになり、それに伴って、様々な反応をいただくようになって。 時期は悩んだりもしましたが、逆にそれが大きなターニングポイントになって。私は自分のブログを楽しんで読んでくれている読者、つまり“光”を大事にしようと腹をくくりました。
本当に読者さんを大事にしていますよね。すごい量のコメントがついても全部読んでいたり、どんなにPV数が伸びても、読者さんを大事にする姿勢が変わらないのはファンがつく理由だなって思います。
PR記事をお願いするときも、クライアントの要望にこたえるのはもちろん、必ず読者がおもしろいと思ってくれるかどうかを大事にしていて。だからこそコンテンツとして成り立つし、企業も信頼してくださっているのを感じています。
趣味ではじめたことが、仕事としてできていることは私にとってもうれしいこと。好きなことを仕事にできる人って本当に限られてると思うので、自分はすごく運がよかったなと思っています。
仕事関係を超えた信頼感がつくる、両輪で支え合う関係
オギャ子さんとは、私が新入社員で入社してすぐの2018年頃に、当時担当していたPR記事を通じて知り合いましたよね。
かえちゃんの最初の印象は「新卒の子」という初々しい感じでした(笑)。担当になってすぐの頃、アメブロについての大きな課題点を伝えたことがあったの覚えています?
はい(笑)。
すごくハードルが高い提案をして、大きな会社だし、そうすぐには変わらないだろうな…って思っていたら、すぐに結果を持ってきてくれててびっくりしました。そこで、新卒だとかの経験値だけでは測れない熱意を感じましたね。
ありがたいです(笑)。オギャ子さんとお仕事するようになって、本当に読者のことを一番に考えてくださっているのがすごいと思っていました。
だから、広告コンテンツをお願いするときも、読者のこともわかってるし、私が考えるより絶対おもしろくなるので、商品のポイントや企画の方向性はお伝えしつつ、最終的な内容はおまかせしていて。とても信頼してます。
かえちゃん、おとなしく見えてすごくタフなので、いろいろ相談できるんですよね。あと、美人だけどいじってもいいっていう安心感もある(笑)。
ブログに登場した私のイラスト、社内でも「すごく似ている」と評判でしたよ。おでこ広いところとか(笑)。
でしょ(笑)。かえちゃんとは、毎日のように連絡を取り合っているし、両輪で支え合う相棒のような感じ。すごく良い関係です。
そう言ってもらえると私もうれしいです…!
ブログをはじめて10年とのことですが、とくに印象に残っていることは何ですか?
3年連続でもらったブログオブザイヤー!自分1人でコツコツ書いてきたことを、読者やまわりの皆さんが評価してくれて、はじめてもらえる賞なので、すごく励みになりました。
それから一昨年、ブログが国会図書館に永久保存されたこともうれしかったですね。
生きた証を残したい!という気持ちもあってブログを書き続けていたので、自分が死んでも残るものを残せたことで、人生の大きな目標を達成したような感じでした。
ブログは胸を張って子どもにも見せられる
ブログに対して、ご家族はどういう反応なんですか?
当初、ブログを書くのは、子どもを寝かしつけたあとの深夜か子どものお昼寝中だったので、スキマ時間に一生懸命に書いている姿を見た夫からは「なにをそんなに一生懸命にやっているんだ?体壊すぞ…」って半ば呆れられて。そのことでよく喧嘩しましたね。
え!喧嘩…。
その後、Ameba公式トップブロガーになったことで、私にしかできないことをやっているとわかってからはすごく協力してくれるようになりました。
夫が理解してくれたことも嬉しかったですが、私は子どものことを書いているので、子どもからの理解が得られるかも大事にしてきました。
1番上の息子さんは中学生ですよね。「俺のこと書かないでよ」なんてことも言われないですか?
今のところないですね。子どもが小さい頃、成長したときにこのブログのことをどう思うのかちょっと不安でしたが、子どもたちもすごく理解してくれていて。家族全員の理解のもと、成り立っているのでありがたいです。
子ども自ら友達に私のブログを紹介しているらしくて(笑)。
中学生の息子の友達も読んで「いいね」なんてリアクションもくれたり、若い子も読んでくれることもうれしいですね。それから、私がたのしんで仕事をしている姿を見せられていることも、子どもたちに何かいい影響を与えているんじゃないかなとも思っています。
それは素敵ですね。オギャ子さんが思うブログの魅力はどんなところでしょう?
夜中の授乳の間に片手間に自分のペースで読める、「読むコンテンツ」であること。子育て中の主婦にとって動画を観るのは、実はすごく大変なんですよ。実際、Youtubeに動画をあげたこともありますが、大体最初の30秒で離脱してしまう。
書き手として魅力に思っていることは、ひとつの出来事を自分の中で再編集して、テレビ番組をつくるように記事にできる部分。ブログは、読むのも楽しいけど書くのも楽しいからもっとみんなに書いて欲しいなって思います。
書いた記事にリアクションがかえってきて、それをまた記事に反映できる双方向のコミュニケーションがとれることも魅力ですね。
人生を賭けた目標はアメブロコンテンツの世界進出!
これからアメブロで挑戦したいことありますか?
まず、トップブロガー界をひっぱっていく存在で居続けることです。それから、10年たってもたのしめているブログを、この先もたのしんでやっていくことですね。
読者と一緒に年を取りながら、おばあちゃんになったときにも、ブログで発信し続けたいです。「この杖がおすすめだよ」とか(笑)。
おすすめの杖!!(笑)
あと、人生をかけた目標なんですけど、アメブロをもっと世界の人にも読んでもらいたんですよね。だから、アメブロのコンテンツを輸出をすることが最大の目標。
日本では、「ブロガー」がまだ職業として確立していないけど、海外では、情報発信のパイオニアとして市民権を得ていると思うんです。なので、これから職業として胸を張って「ブロガーです」と言えるようにしていきたいですね。