登場人物MEMBER
- 岩永 翔
- エンジニアリングマネージャー。技術責任者。 最近ハマっているものは、サウナ。
- 三島木 一磨
- エンジニアリングマネージャー。組織マネジメント責任者。 最近ハマっているものは、自動車の仕組みの動画(?)を見ること。
目次INDEX
サービス開始から18年をむかえたAmeba。
現在そのAmebaでは、巨大かつ複雑化したシステムを刷新するプロジェクトが進行中。
また、刷新に伴って、プライベートクラウドで運用されている全てのシステムを移行予定との噂…!
なんだか壮大なプロジェクトのようですが、その背景や今後の展望って?
どうせ聞くなら、Amebaのことを隅から隅まで知っているであろう人に!ということで、調査対象を技術のトップを担う三島木さん・岩永さんの2人に決定。
三島木さんはマネジメント責任者で岩永さんは技術責任者です!
みなさんに楽しく読んでいただけるよう、今回は2人に探偵になっていただき、会社の至るところに隠した質問カードを探してもらいながら謎解き形式でインタビューをしていきます!
謎解きをしながら、自分の席まで辿り着け!
いよいよ謎解き出社の開始。
会社中にあるアベマくんに置いてある質問に答えながら、力を合わせて1階エントランスから自分の席まで辿り着いてもらいます。
1階からスタート!
Amebaのシステム刷新が必要な理由を教えてください
巨大かつ複雑化したシステムを刷新するプロジェクトが進行しているそうですが、
そもそも刷新が必要な理由を教えてください!
こういう感じで始まるんですね(笑)
AmebaってPCの時代があって、ガラケーの時代があって、さらにそこからスマホの時代があって…
という感じで、それぞれの時代に合わせて、システムを追加してきた経緯があります。
システム自体の運用形態も物理サーバからプライベートクラウド、そして今回のプロジェクトによってパブリッククラウドに変わる予定です。
なるほど、時代に合わせてシステムの追加を重ねてきたのですね。
同じAmebaという名前でサービスを運用していても、山を越えるごとにビジネスモデルは変わっていくわけで、
それに対してこれまでは、旧来のビジネスモデルに合わせて作られたシステムの上にさらに新しいビジネスモデル向けのシステムを作り上げていた経緯があります。
その結果、現状のビジネスモデルに対してシステムが大きくなりすぎていたり、重複している部分があったり、開発や運用のコストが必要以上に増えてしまっていた部分がどうしてもあるんですね。
こういった背景があって、今まさにAmebaシステムの刷新を進めています。
歴史あるサービスだからこその負債ですね。
歴史が長いサービスならではの魅力は何でしょう?
老舗サービスって見方によっては、新しいサービスよりも難度がすごく高いと言うことができると思うんですよね。
過去の長い歴史的経緯を加味したうえで、さらにそこからサービスをより良くしていく…そういった運用スキルが鍛えられる。
言い換えると、純粋な技術力に加えて運用力等のノンテクニカルスキルも同時に必要になってきます。
なんと!でも確かに技術力以外の能力も鍛えられるのは魅力的ですね。
加えて、今のAmebaだと先ほどお話したような複雑に入り組んだシステムを、今のビジネスモデルに合わせてモダンな構造に変えているという段階です。
例えば Amazon Elastic Kubernetes Service (略称: Amazon EKS) を活用し環境の分離を実現したり、マルチテナンシーな Amazon EKS クラスター上で kubeVela を運用し統一されたデリバリーパイプラインを提供したりしています。
今後の展望を教えてください
いや〜謎解きらしい難しいお題ですね。笑
更に戦略的にビジネスモデルの変化に対応していけるようにして、もっと早い段階からシステムに手を打てるようにしていきたいですね。
これを実現するために、組織や仕組みをブラッシュアップしていきたいという気持ちがあります。
今まさにシステム刷新を進めているわけですが、これが完了してようやく爆速で開発できるベースが出来上がるわけです。
なので、今後の展望としては、リアーキテクチャされたシステムを存分に活用してエンドユーザーに直接価値を届ける開発チームと、特定の技術に特化したチームが相互作用するような体制を目指し、高速なデリバリーと事業成果の創出を実現する技術組織を構築していきたいですね。
どんな人がAmebaの技術者に向いていますか?
当時トレンドだった技術と思想で作られていたものが、幾度となく重なって今のシステムがあるわけです。
こういったサービスの複雑に絡み合う課題を整理して解決していくのが好きな人は向いていると思います。
18年を越えるサービスが抱えている大きな課題を、経営にも技術にも向き合って良くする機会はなかなかないので、そういったところに魅力を感じる人は向いていると思います。
無事に自席に到着!
編集後記
ビジネスモデルの変遷を何度も乗り越えてきたAmebaでは、純粋な技術力だけでなく、変化し続けてきた複雑なシステム構造を把握しつつ、現在のビジネスモデルに相応しいシステムへ刷新していく運用力も必要となることがよく分かりました。
こういった部分に魅力を感じる人はぜひAmebaへ!