10年いたゲーム事業から異動したらピグってこんな感じだった

10年以上前に誕生した、アバターコミュニケーションサービス「アメーバピグ」 スマホ版アプリを展開している現在は、UnityやCocos2d-xといった、スマホゲームと同じゲームエンジンで開発しています。 10年ゲームに関わってきて、似て非なるピグに異動した結果。私が見つけた組織やチームの違いを、ざっくりと語ってみたいと思います。

文:佐藤圭明

  • 佐藤圭明
    2005年にサイバーエージェントに入社。 メディアや広告を経験したあと、ゲーム事業に在籍。 ゲーム開発、技術者の育成や組織づくりを行い、2022年8月よりピグ事業部に異動。

最小で始めるピグ。最大を目指すゲーム

アバターコミュニケーションサービスであるピグは、アバターが作れてチャットが出来れば成立します。

それに加えてサービスとしての魅力を上げる最低限必要な機能を、コンパクトなチームで準備しています。


一方で昨今のスマホゲームは、ユーザーがすぐ飽きてしまわないよう、あらゆるコンテンツを出来る限り用意してリリースします。膨大な機能とコンテンツを作るには、大規模なチームとお金が必要です。


こういった規模や機能の違いは、どちらも自分たちのユーザーの事を考えぬいた結果の最適化だな、と思います。


作るモノが違うんだから作り方も違うよね

ピグの新サービスは、エンジニアとクリエイター数名で色々なアイデアや仕組みを試しながらの、プロトタイピングから始めています。

さわり心地などを体感しながら、ユーザーに何を提供するべきかが決められていきます。


ゲームもかつては、そうやって新しいゲーム性を模索する事が多かったです。

しかし、有名IPを使ったタイトルが増え、規模が大きくなった今、厳密な仕様書を元に黙々と開発を進めていく事が多いです。


時代や市場の変化と共に、より良い方法に変える事もありますが、あまり変わらないピグを見ると、逆にすごいと感じました。

沢山の人が関わるゲームと、少人数で進むピグ ※あくまでイメージです

ピグが新サービス作ってるってよ!

ゲームは他社様のIPものの場合もあり、とてもクローズドな状態で開発される事がほとんどです。

社内外問わず沢山の方が関わっており、開発中の情報は、発表のタイミングまで、ゼッタイ公にできません。


一方、ピグでは現在新サービスを開発中です。

このようにオープンにすることは珍しいのですが、より良いサービスにするため、一緒に新しいピグを作ってくれる仲間が来てくれないかなと目論んでいるところです。

組織文化は大体いっしょ

ここまで違いを見てきましたが、組織文化においては似ている事が多いです。例えば、ランチ施策です。


ピグには、毎回特定のテーマに基づいて、それに興味を持つ人達が集まってランチをする「話題に困ランチ」というものがあります。ゲーム事業部に居た際は、同じ興味や趣味でマッチングした人たちを集めたランチ施策があったので、大体一緒だなと思いました。


他にも、朝会、締め会、毎月の懇親会や達成会に社内勉強会など、多少の違いはあるものの、だいたいどこの部署でも一緒なので、異動してもすぐに理解して入っていけました。


基本は「チームサイバーエージェント」

ピグ事業部のサービスも、ゲーム事業部のゲーム達も、どれも弊社のプロダクトですが、開発規模や手法は様々です。

しかし、そこに存在する文化や、部署ごとの雰囲気などは、似ている場合がほとんどです。


これらは、「チームサイバーエージェント」というグループ全体に浸透した考えが根底にあるからです。

チャレンジしたくて異動すると、事業や業務内容など沢山の変化があります。


そんな中、文化や雰囲気が変わらない事のありがたさは、新機種がどんなに高機能になっても、使いやすさはずっと変わらないiPhoneのようなもんだなと思ってます。

  • 佐藤圭明

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