ブランド浸透のためのフロア装飾、制作の裏側

最近、AmebaLIFEのフロアの会議室や柱、リモートBOXの扉などに、ちょっとした「変化」が。 ふとした瞬間に視界に入る、ユニークなメッセージたち。今回は、このオフィス装飾を仕掛けた2人に、制作の裏側を聞きました。

    • 武本敏治
      Ameba Brand Centerクリエイティブディレクター。Ameba LIFEのブランディング全般を担当。
    • 伊藤翔叶
      AmebaLIFE事業本部デザイナー。2025年新卒入社。

    こだわりは日常に自然に馴染ませること

    ―― 最近、Zoomボックスや柱にビジョンやバリューにちなんだ新しい装飾が増えていますよね。具体的にどのようなものを制作されたのでしょうか。


    武本: 会議室のポスター、ドアノブにかけるプレート、あとはZoomボックス内の張り紙ですね。

    他にも柱や、フリーアドレスの席など、あらゆる場所に装飾物を設置しています。

    ―― かなりの数ですね!このような手法を選んだのはどうしてですか?


    武本: ビジョン(LifeStyle, LifeSmile.)は総会などで伝えていることもあり、浸透してきていたんですが、バリュー(行動指針)である「Ameba LIFE line」は定義したばかりで、まだ浸透施策が足りていなかったんです。

    まずは管轄内でのインプレッションを増やさないといけない。日常的に目に触れる場所に置いていくことで、意識してもらおうと考えました。

    ―― お二人はどういう役割分担だったんですか?


    武本 基本は僕がブランディングの責任者として企画の意図を伝えて、それをいとしょー(伊藤)に具現化してもらった形ですね。


    ―― 制作する上で、一番こだわったポイントはどこでしょう?


    伊藤: 最初のアイデア出しの段階から、「日々触れる場所に、自然に馴染ませたい」と思っていました。自然と視界に入ってくるような場所を探すことに、すごくこだわりましたね。


    まさかの落下と破損。手作りゆえの試行錯誤

    ―― 特に制作が難しかったという制作物はありますか?


    伊藤 ZoomBOXの「ドアノブかけ」ですね。これがめちゃくちゃ難しかったです。


    ―― ドアノブかけ、とても目に入りますよね!


    伊藤: 「大胆に丁寧に」などの言葉を胸に刻みながら部屋に入っていく…という意味では最適解だったんです。ただ、ドアノブかけなんて作ったことがなかったので(笑)

    いざ作ってみると、掛けた時に斜めになってしまったり、材質をどうするか悩んだり。初めてすぎて何もわからなかったです。


    武本: イメージでは「すごくいいね」ってなってたんだけど、実際にやってみるとなかなか上手くいかないんだよね(笑)当初は形も「Ameba LIFE line」っぽいデザインにしようとしてたんだけど、どうしても斜めになっちゃって。

    それに、もともとはドアノブ自体に掛けてたんだけど、今は横のフックに掛けてるんだよね。実は。


    ―― え、そうなんですか? 知らなかったです。


    武本: ドアを開け閉めする時に、外れちゃうんだよね。落ちて割れちゃったりして。たまに「割れちゃいました、どうしたらいいですか?」って個別に連絡が来ることもあって(笑)

    「じゃあ一旦回収するわ」って言って、またいとしょーに「割れちゃったよ」って報告して。


    伊藤 せっかく作ったのに(笑)勉強になりましたね。



    ―― いとしょーは、こういったプロダクト作りは会社に入ってから初めてですか?


    伊藤 大学時代もプロダクト作りはありましたが、さすがにドアノブかけは初めてでしたね(笑)

    武本 そういえば、会議室のポスター貼りも結構大変だったよね。

    伊藤 ああ、あれですね。普通なら業者を呼んで設置してもらうような作業なんですが、僕と…Jさんでマスキングテープで位置を決めて、均等に貼り合わせるっていう作業をしました。あれは本当に大変でした。

    武本 高さを合わせるのがめちゃくちゃ大変なんだよね。本当に計算してやらなきゃいけないから。「この距離で」って印をつけて、普通なら施工会社がやるだろうっていう作業を自分たちでやって。


    ―― まさに手作りですね。こだわりを感じます!



    仕掛け人が好きになる。制作を通じて起きた変化とは?

    ―― 実際に設置してみて、浸透した実感はありますか?


    武本 まずは目に触れる機会を作れたことが大きいですね。カルチャー推進室がやっている「ガチャ施策」とも連動していて、インプレッションを増やした上で、実際に体現してガチャを回してもらう。そのセットで考えています。


    ―― 確かに、日常に入ってくるって大事ですよね。今後はどんな展開を考えていますか?


    武本いとしょーと話していたのは、「隠れスマイル」みたいな遊び心あるものを作れるといいよねって。

    伊藤 やりたいですね。誰にも言わずにこっそりスマイルに変えておく、みたいな(笑)

    武本 気づいたら変わってるかもしれない。そういう話題になるような面白いものっていいよね。


    ―― 最後に、今回の施策をやってみての感想を教えてください。


    伊藤: 新卒で入社してすぐに関わった施策の一つなんですが、一番最初からこんなブランディングに関われるのがめちゃくちゃ良かったです。

    AmebaLIFEへの解像度も上がったし、もっとAmebaLIFEが好きになりました。作る側がそう思える施策だったのは、すごく良かったなと思います。


    武本: インナーブランディングの本質って、みんなが目に触れて覚えてくれて、それを体現してくれることだと思うんです。徐々にそれが「当たり前」になっていくようなきっかけは作れたかなと。ここから続けて、ちゃんとそれが「文化」になるまでやっていければと思います。



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