DEI推進室設立と、社員に寄り添う施策の裏側

最近、社員の多様な活躍をサポートするための新たな組織「DEI推進室」が立ち上がりました。今回は、その立ち上げの背景から、具体的な施策の裏側まで、DEI推進室の室長である松村さんに話を聞きました!

「ママサポート」から「DEI推進」への拡大の背景

――DEI推進室はどんなきっかけで立ち上がったのでしょうか?


松村:前身となる「ワーママサポートLABO」を私が提案・実行していたことがきっかけです。

「子供を持った社員のさらなる活躍の促進」という経営課題がある中で、パパやママの抱える課題やハードルは人それぞれで、会社が決めた単一の制度で全てを解決するのは難しいんです。

だからこそ、とにかくリアルな課題感を捉えて、小さく制度をスタートさせて、適切な形に変えながら影響範囲を広げていく、というステップを踏む必要があると考えました。

そのために、定常的に活動できる組織の「箱」が必要だよね、という話になって、まずは最小単位としてママさんたちに特化した「ワーママサポートLABO」を始めたんです。


――なるほど。そこから「DEI推進室」に発展していったんですね!


松村: はい。「ワーママサポートLABO」の活動を進める中で、「女性活躍」というように、女性だけを切り出すことに違和感があったんです。うちの会社は、男女の差を感じることがあまりない、フェアな環境だと思っています。だからこそ、「女性だから」という括りよりも、パパやママ、そしてそれ以外の社員も含めたDEI(Diversity<多様性>、Equity<公平性>、Inclusion<包括性>という考え方のほうが、実態に即しているんじゃないかと考えました。そこで、任意のメンバーを募り「DEI推進室」としての活動がスタートしました!

現場の声から生まれた施策の数々

――具体的に、これまでにどんな施策を行ってきたのでしょうか?


松村: 一つ大きかったのは、ファミリーデイですね。家族を持つ社員が、自分の家族に会社のことを知ってもらい、応援してもらえるような関係を作るために開催しました。すごく反響も大きく、良い取り組みだったなと思っています。

ファミリーデイの様子

▼ファミリーデイ「あめーばらいふぱーく」の詳細はこちら

――単発のイベント以外で、制度として取り入れたものはありますか?


松村 最近導入したのは、「パパママハッピーアワー」です。お子さんがいるママさん・パパさんは、なかなか終業後に飲みに行くのが難しいので、そういう社員がいる飲み会は、定時内の早い時間で開催していいですよ、という制度です。

もう一つ、「ママサシランチ制度」も導入しました。ママならではの悩みって、大人数でのランチというより、サシでパーソナルに相談したいことが多いんです。でも、話してみたい気持ちはあるけど、業務で関わりがなかなか無い方をサシで誘うのは勇気がいるという声がありました。そこで、制度化することで気兼ねなく誘えるんじゃないかというところから生まれた取り組みです。



ママ社員によるランチの様子

――なるほど。実際のママの声を活かした制度設計を行なっているんですね!


松村: その通りです。リアルなママさん・パパさんにとって本当にニーズがあるものなのかを大切にして、「こうなったら嬉しいですか?」「何が悩みですか?」とヒアリングした声をベースに施策を考えています。

DEI推進室が今後向き合うこととは?

――DEI推進室の活動を進める中で、特に大変だと感じる部分や、苦労していることはありますか?


松村: 課題やハードルが人それぞれで多様なことです。たった一つの施策で解決するかというと、そんなことはない。かといって、個別の事象に対応しようと施策を増やしすぎると、施策過多になってしまって、施策がたくさんあるだけで全然使われていないという状態に陥りかねないんです。


なので、どうしたらより多くの人に効果的な一手を打てる施策になるのか、という点は難しいなと感じています。

ただ、新しい取り組みを始めることで、みんなの意識が少しずつ変わったり、誰かがハッピーになったりしたら嬉しいなと思いながら、今は一つずつ丁寧に進めているところです!


――今後、DEI推進室としてやっていきたいことはありますか?


松村: まず一つは、マネージャーレイヤーへの「マネジメントの武器」の提供です。メンバーの多様性を重視することで、マネジメントの難易度は上がります。特に、若手でまだ結婚や子育ての経験がないマネージャーが、パパ・ママ社員をマネジメントするとなった時に、「こういうインサイトに紐づいてこういう制度があるんだな」と理解できて、面談などで上手く活用してもらえるような武器となる制度を作っていきたいですね。


もう一つ、 最初に「女性だけで切り出すのは違和感がある」と話しましたが、それでも日本は女性管理職の比率が世界的に見て低いという事実があります。これは目を背けず、ちゃんとフォーカスして取り組むべきお題です。

とはいえ、管理職を増やすというのは長い目で見ていく必要があり、すぐに結果が出ないからこそ、これまではまず分かりやすい施策から取り組んできました。


個人的には、AmebaLIFEは女性社員が多く、かつ活躍しやすい環境だと思っています。

今は「どうしたら女性管理職が増えるか」というお題に対して意識的に議論し全体の方針を固めているフェーズなので、今後そういった施策にも挑戦していきたいです!

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